阿久津 一志Akutsu Kazushi

有限会社 阿久津左官店 代表取締役
職人ビレッジ 村長

経歴・プロフィール

経歴および活動概要

地元工業高校を卒業後、ゼネコンに入社し、橋梁や大型建築構造物の設計・作図に携わる。その後、父が経営する有限会社阿久津左官店に入社し、6年間の修業を経て一級左官技能士の資格を取得。現場管理や営業、経理を担当した後、2000年に同社の代表取締役に就任。修業時代の経験から、技術に偏らない職人育成の重要性を認識し、マナーの向上や材料・施工方法に関する知識、卓越した技術を兼ね備えた新しいタイプの職人育成に尽力。

学歴および出版活動

2005年、地元大学で経営学を学び、2009年に立教大学大学院ビジネスデザイン研究科(RBS)に入学。経営管理学修士を取得し、2011年には『「職人」を教え・鍛え・育てるしつけはこうしなさい!』を出版。その後、2017年に中国語簡体字版『如何 培養工匠精神』を中国青年出版社から発行。

職人育成と企業活動

自社の職人育成の経験を活かし、企業研修や安全大会での講演、職人ビレッジでの経営計画勉強会を開催。2014年に「壁の匠左官道場」を設立し、2016年には栃木県初のイクボス中小企業同盟に加盟。さらに、2017年には那須塩原市第1号のユースエール認証企業となり、同年10月に「職人ビレッジ」をオープン。2018年には左官ツールの特許を申請し、栃木県産壁材の研究開発を開始。

近年の取り組み

  • 2019年: とちぎビジネスプランコンテスト奨励賞を受賞。
  • 2020年: ブランド壁材「とちタッチ」の初施工を実施し、「キラリと光るとちぎの企業」に選定。
  • 2021年: 『できる職人が活躍する採用と育て方』をKindleで出版。同年9月1日には『一年目から現場で稼げる建築職人を育てる法』を同文舘出版から刊行。

受賞歴

2021年11月、第48回全国左官技能競技大会で、遠山雄太選手が3位入賞。

講演テーマ

職人の教え方、鍛え方、育て方

 

次世代に技を引き継ぐために

おすすめポイント・内容など

“格好良い職人”を育成し子どもたちの憧れの職業にしたいと職人教育の改革者として、
職人のマインドイノベーションを図る。
・技術があれば仕事を取れる時代は終わった・職人が人として見習われるような接客やマナーや知識が必要
・お客さんと接する機会を増やし、相手のニーズを汲み取る力を養う
・職人自身がパソコンで作業日報をまとめられるように教える・左官道場で自然と培われる技術力
・職人を育てるからには経営者も学ぶべき・女性が職人の未来を変える
・若者の職人を育てなければ日本の未来はない